春、私も卒業。



平成17年より続いていた(株)カルチャー八柱教室のアコーディオン教室が生徒数減によりクローズしました。開講当時は、自宅から近かった事もあり、2人しか在籍がなくても頑張って存続させて来たものの、都内に引っ越した現在、条件的に無理が生じており一年間の猶予期間を経てクローズとなりました。
スタッフの皆さんにも良くして頂き、思い出深い教室を出るときに一礼すると感無量でありました。
何とお店から花まで頂いてしまい、感謝感謝でありました。本当にどうもありがとう。
また、ある生徒さんからは、一冊の詩集を頂きました。詩人の名は柴田トヨさん。1911年(明治44年)のお生まれで99歳になられました。この方の「白寿の処女詩集『くじけないで』(飛鳥新社)」は百万部を突破したそうです。
素朴な言葉で日常の感謝や発見を綴る詩は優しく沁みます。一つご紹介しましょう。
先生に
私を
おばあちゃん と
呼ばないで
「今日は何曜日?」
「9+9は幾つ?」
そんな バカな質問も
しないでほしい
「柴田さん
西条八十の詩は
好きですか?
小泉内閣を
どう思います?」
こんな質問なら
うれしいわ
詩集「くじけないで」
柴田トヨ著 飛鳥新社より
これから、東横線綱島までリハーサルに行って来ます。5月8日に行われるチャリティーコンサートに誘って頂いたのです。私はアコーディオン独奏を致します。詳細はリハーサルの後、次のブログでお知らせしましょう。
どうぞ素敵な夜をお過ごし下さい!
安西創(あんざいはじめ)
写真1→最後に教室を望む。2→自宅に帰って来た置き楽器たち。そして、玄関を香り一杯華やかに彩ってくれている頂いたアレンジメント。3→トヨさんの「くじけないで」。
■美しい日本「今こそ優しく 今より強く」■お電話一本どこでも参上!■お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)■ブログ更新中↓読後にクリック!
スポンサーサイト
雨の銀座

昨日は雨風が強い東京でした。そんな中、午後はとある集いに招かれて、「アコーディオンについて」レクチャーと実演をして来ました。大それたタイトルですが、ワタクシが見聞きしたアコーディオンの歴史や世界中の色々なアコーディオンを使った音楽を紹介したり、アコーディオンの仕組みをお話ししたり、リラックスした茶話会と言ったところ。
場所は銀座某所。十年来の知り合いである主催者さんが、行きつけのお店を貸り切っての開催です。
週末昼間の銀座、静まり返ったビルでワインを楽しみながら寛いだ雰囲気の中、アコーディオンの話しに興じるのは幸せでした。参加者は、ご自身で音楽をなさる方が多かったので、質問コーナーでは活発な発言があり、実際に楽器を体験してもらったりしながら過ごしました。私がメインで使う楽器は13キロ弱ありまして、皆さん重さにビックリしておいででした。
さて夕刻、外に出ると雨もほぼ上がっており、清しい気持ちに包まれました。世に愛と平和と音楽が溢れますように。素敵な日曜日を。
選挙帰りに喫茶店に寄りながら。
安西創(あんざいはじめ)
■美しい日本「今こそ優しく 今より強く」■お電話一本どこでも参上!■お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)■ブログ更新中↓クリック!
ビストロ酒場!

しばらく更新が滞りました。皆さんお変わりありませんか?
すっかり春の風に桜も散らされて、若葉の季節にシフトしつつありますね。私は元気にしています。ちょっと暗譜に手間取っているくらいで、さしたる問題もない毎日です。あ、そうそう!今年は花粉症で目が痒かったので我慢出来ずに眼科にかかりました。例年はもっと軽度なのですが、いやはや。
今夜は港横浜関内駅徒歩十秒の「ビストロ酒場 Marine Club」様(045-663-7717)でディナータイムに演奏させて頂きました。この日、この場所でしか会えない人々とのご縁を思って楽しく有り難く弾かせて貰いました。内容はフランス物を中心にとお任せ頂いたので緩急に気をつけて沢山弾かせて頂きました。
リクエストも頂きつつ、お応えしてタップリ弾いた曲、ほんのさわりしか覚えてなかった曲、お店の雰囲気に合わないので知らぬフリをした曲…など、色々織り交ぜてマイペースに演らせてもらいました。
幸い気に入って下さったお客様もあり、温かい拍手と共に「いや~楽しかった!今度いつ来るの?」などと声を掛けて頂けたのは嬉しい限りでした。
演奏中に耳元で「地震で亡くなった方になにか弾いて下さい」とリクエスト下さった方があり「Amazing Grace」を演らせて頂きました。その様に被災地へ思いを馳せる方がいらっしゃる事にちょっとホッと致しました。
今日も屋根があって、ご飯が頂けて、音楽が共にあって、本当に幸せです。
そうそう、5月8日は綱島でチャリティーに参加します。6月18・19日は沖縄で小口ゆいさんが金子みすゞの朗演をするのにご一緒します。沖縄か…もう十年ぶりくらいかなぁ。ひと頃は年に数回通っていたのに。どちらも詳細が分かり次第告知します。
花冷えにご注意あれ。
安西創(あんざいはじめ)
■美しい日本「今こそ優しく 今より強く」■お電話一本どこでも参上!■お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)■ブログ更新中■↓クリック!■
情報求む!



お江戸はソメイヨシノが満開になりました。花冷えと余震に警戒しつつも、いよいよ春本番と思えます。昨夜また大きな余震がありましたね。最近油断しておりましたので、また改めて少し防災意識が高まりました。
余震の前、一昨夜被災地の友人(仙台市内)と電話が通じましたが、東京で報道されている情報とは随分違う落ち着いた話しぶりでした(例えば「物資は十分届いている」と言うのが仙台市内で普通に暮らそうとしている人の大半の認識らしいです。けれどもメディアには物資もボランティアもまだまだ足りないと報道されてます)。当然ながら被災地によって温度差もあり(石巻出身の知り合いは家族の安否が判明した以外は連絡が取れず、その後詳細が分からないと苛立ちを隠せませんでした)、また、個人的に入手出来る話は断片的で、どうやって東京にいてお役に立てるかがちょっと分からなくなってしまいました。何よりネットで探してもどの窓口と話せば良いのか今ひとつ分かりません。離れている私に今出来る事は、募金をしたり、日常を取り戻して隣人たちと優しさを分け合う事だけなのかな。もし、この日記を目にした被災地の方、ボランティア団体・受け付け窓口の方、現地情報を書き込みなりメッセージを頂けたら嬉しいです。善意を持っていながら動きが取れない人が私の周りに何人もいます。そういう人々が無力感を感じています
。どうぞ生の声を聞かせて下さい。
さて、繰り返し垂れ流されたACのCMで金子みすゞの詩「こだまでせうか」を耳にされた方もあると思いますが、あの朗読が自分の頭の中にあるオリジナルをぶち壊してしまい、まったくもって踏んだり蹴ったりです。皮肉にも、あれを聞いてみすゞの詩に興味を持った人々からの注文が相次ぎ、折からの紙不足で出版社は欠品と言う話も聞きますが…嗚呼。季節の詩を一篇ご紹介します。
「さくらの木」金子みすゞ
もしも、母さんが叱らなきや、
咲いたさくらのあの枝へ、
ちよいとのぼつてみたいのよ。
一番目の枝までのぼつたら、
町がかすみのなかにみえ、
お伽のくにのやうでせう。
三番目の枝に腰掛けて、
お花のなかにつつまれりや、
私がお花の姫さまで、
ふしぎな灰でもふりまいて、
咲かせたやうな、氣がしませう。
もしも誰かがみつけなきや、
ちよいとのぼつてみたいのよ。
※写真は浅草寺の伝小堀遠州作庭のお庭に咲いていた枝垂れ桜と、池から望んだ本坊。4月28日まで一般公開中。