東京で出来るボランティア 下


震災直後から何かがしたかったけれど、自力で被災地入りし、宿泊や食事を確保するような活動はボランティア初心者の私には荷が重すぎたし、タイミングも合わず焦燥感が募って途方に暮れていた私には、友人が話しを持って来てくれた時、即座に「これだっ!」と思い参加申し込みをしました。
募金をしたり、音楽家としてチャリティーの出演などしましたが、虚しさ、無力感を覚えていたのです。
会場ではグループ分けされて、リーダーさんから担当する仕事の説明を受け、キレイに乾かされた写真を新しいアルバムに収めました。
…棟上げ式でお餅を撒いている写真。このお家は今でも建っているのでしょうか。
親子水入らずの様子の数々。ページが変わると抱かれていた赤ちゃんが立てるようになっていたりします。皆さんご無事でしょうか。
観光旅行の記念、運動会の様子、結婚式やご葬儀で親戚が集まった集合写真…。人は嬉しい時も悲しい時も集って写真を撮るのですね。
会場の壁に貼ってあったお礼の手紙には「この活動のお陰で諦めていた写真が戻り、思い出が蘇って元気が出た」と言う事や「遺影を作る事が出来て感謝しています」と綴られていました。
他の参加者に話しを聞くと現地で泥掻きをして来た方々にも沢山会いました。皆さん「居ても立ってもいられなくて」と口を揃えておっしゃいます。その利他精神は、とても尊い事だと思います。美しい日本を垣間見る有り難い時間でした。
ボランティア活動とは「出来る人が、出来る時に、出来る事をする」事だと思います。私はこれからも機会を作って、自分が出来る時に微力乍ら何かしらしていきたいと思います。もちろん私が被災地の皆さんの前で演奏する機会を頂けたら、喜んで精一杯演らせて頂きます。
何よりも被災地の皆さんに1日も早く笑顔が戻りますように!
※都内近郊で出来るボランティア情報をお持ちの方、どうぞお知らせ下さい。
♪♪♪フランス式ボタンアコーディオン♪♪♪
安西創(あんざいはぢめ)お電話一本全国どこでも参上!
お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)
ブログ更新中
スポンサーサイト
東京で出来るボランティア 上



今日は、朝からボランティア活動に参加して来ました。
内容は、被災地気仙沼の津波被害に遭ったエリアから見付かった夥しい量の写真を一枚一枚丁寧に洗浄して乾燥させ、発見されたアルバム毎に、きちんとまとめてポケットアルバムに詰め直し、お名前やその他手掛かりがあれば書付けをして、送られて来た場所に送り返すと言う運動「ハートプロジェクト」です。
公式ページはこちら↓
http://gxc.google.com/gwt/x?client=ms-kddi_blended-jp&u=http%3A%2F%2Fwww.photo-takano.jp/heart-project/&wsi=8ed96297ae973840&ei=UuEzTqDbLMi5kgWI_p37Bg&wsc=tb&ct=pg1&whp=30
きちんと洗われて、地元に送り返されたアルバムは公民館などで閲覧され、本人やご家族、知り合いとの再会を待ちます。
私は今日初めての参加でしたが、気仙沼からの写真はもうひと通り洗浄が済むため、明日で一応の区切りとするそうです。しかも、完全に水に浸かって何が写っていたか、持ち主たちでさえ判別出来ないであろう写真たちは、明日僧侶を呼んで供養まですると言います。
この活動のあらゆる事に感動し、人の優しさに神仏を見て、会場では何度となく涙がにじみました。発起人さん、運営スタッフ、そして参加者(本日89人!)、更に協賛企業(本日の会場は羽田空港にある全日空の施設でした)の好意的な様子がひしひしと伝わるサポート体制(社員の参加者も沢山いらっしゃり、土日にも拘わらず空調を入れて、物心共に提供されてました)も素晴らしく、皆さん自発的に助け合って仕事をしていました。
続きます
懐念

昨夜は恩師、故金子万久先生を偲ぶ会があり、末席に連ならせて頂きました。
先生の奥様以外は殆ど初めてお目にかかる先輩方。ちょっと緊張して臨みましたが、皆さんとイタリア料理に舌鼓を打ちながら順番に先生の思い出を語ったり、アコーディオンを演奏したり…と和やかで楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
お一人お一人が語る先生とのエピソード、亡き師の言葉は、初めて耳にするものも多く、得難くて有り難いものばかり。久しぶりに先生にレッスンをつけて頂いたような心地がしました。
改めて襟を正して、これからも芸道に精進致します。先生、いつも有り難うございます。
「Akkordeon bleibt Akkordeon!」
♪♪♪フランス式ボタンアコーディオン♪♪♪
安西創(あんざいはぢめ)お電話一本全国どこでも参上!
お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)
ブログ更新中
女なんてうんざりだっ!

先日、フランスの幼稚園で実験的に行われた哲学の授業を2年に亘って追ったドキュメンタリー映画「小さな哲学者たち」を観てきました。
4歳児たちが先生のリードで「考えるってどういうこと?」に始まり、「自由」や「愛」や「死」や「貧富」について思索し語り合います。
彼ら、彼女らの紡ぐ言の葉や表情が実に良いんですよ~。
もちろん文脈の前後はありますが「男は恋をするが、女は恋をしない」みたいな名ゼリフが次々飛び出して来ます。
今日のタイトルは5歳になったヤニス君が「女はいつももっと考えて考えてって煩いけど、男友達はそんな事いちいち考えるなって言う。女なんてうんざりだっ!」と叫ぶシーンから取りました。本当にウンザリしたジェスチャーがたまりません(笑)可愛い哲学者たちが園庭の砂場で好きと愛の違いを考えてるなんてなんか素敵。
惜しむらくは、字幕でしか分からない事。仏語が出来たら、きっともっと違うニュアンスまで分かって更に楽しめただろうに。字幕翻訳は字数の制限もあって、色々ですからね…フランス語再開しようかなwww
ご覧になった方いますか?
♪♪♪フランス式ボタンアコーディオン♪♪♪
安西創(あんざいはぢめ)お電話一本全国どこでも参上!
●演奏お引き受けします●生徒募集中●お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)
哀悼

昨日今日は、私にとって忘れられない2日間になりました。初めて同級生を見送ったのです。
丁度2ヶ月前、小中学校の数年間同じクラスで共に机を並べた幼なじみが病床にある事を知りました。彼女とは吹奏楽部でも一緒だった間柄です。果たして20数年ぶりではありましたが、すぐにお見舞いに訪れると大変喜んでくれました。しかし、本人の口から語られる言葉の数々は私の想像を遥かに超えたものでした。
余命宣告を受け「…来年の桜は見られないんだって」とあっけらかんと言う彼女には、事の重さに迂闊な相槌が打てませんでした。その後も時間を見付け見舞ったり、メールをしては昔話をしたり、身体の調子を気遣ったりが唯一私に出来る事でした。
そして22日朝、午後が空いたので見舞いに行こうとメールをすると「夫です」の書き出しで訃報が入りました。
お導きでしょうか、23・24日の通夜・葬儀に参列出来るよう、予定が全て動かせました。更に御尊父のお計らいで、浦安育ちの幼馴染み一同も焼き場までお供させて頂ける事になり、故人と最後のお別れが出来ました。
中学校を卒業してからの時間の方が長くなり、私が全く知らない故人の幅広い交友関係、お勤め先などの関係でお通夜には長い長い焼香の列が切れ目なく続き、本当に目を見張りました。ご葬儀も、しめやかながら故人の生前の望み通り好きな花が華やかに飾られ、好きな曲が流れる中、和やかな雰囲気の中送られて行きました。
逆縁でございますから、ご両親の心中もお察ししますし、気丈に涙を堪えているお子さん達の姿にも胸が潰れました。けれども、故人を悼む大勢の真心を垣間見て、本当に幸せに旅立ったのだなあと偲ばれました。此処に慎んで御冥福をお祈りしたいと思います。
※生前彼女が、私が今歩んでいる音楽の道を大変喜んでくれた事も胸に仕舞って、また明日から大切に音楽を奏でて行きます。
♪♪♪フランス式ボタンアコーディオン♪♪♪
安西創(あんざいはぢめ)お電話一本全国どこでも参上!
お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)
ブログ更新中
携帯紛失

先日、仕事の合間の移動中に携帯をチェックしようと思ったら、影も形も見当たりません。
家を出て最初の仕事先までは携帯を弄ってましたから、何かあったとしたらその後に間違いありません。それにしても、焦るものですね。一言「携帯忘れて行きませんでしたか?」と問い合わせをしようにも電話番号一つ手元にないのですから。悪用されるのも困りますが、仕事のご依頼やお問い合わせがあったとしたら信用に関わります。ちょっと慌てました。
そして、ショップに飛び込んで、コールセンターから遠隔操作でロックをかけてもらい一安心。
結局、翌日仕事先で預かって頂いていたと分かりまた安心。こうして日記も書けるようになりました。夏だからって、ボーっとし過ぎないようにしなきゃ。
では、携帯持って仕事行って来ます!
幸せのカタチ

この稼業をしていると、お客様から不躾・無遠慮ながら「食えてんの?」なんて聞かれる事も珍しくありません。その時には「好きで選んだ道ですから」「飲まず食わずですよ~」「今月家賃出るかハラハラしてます」「勤め人の才能がなくって」などなど、お相手や状況に合わせて色んなお答えをしています。
さて、今夜はフランス革命記念日に、六本木の名店フレンチで弾かせて頂きました。いらしたお客様から「楽しかったよ」「素敵だったわ」とお声を頂いたり「非常に的確なリクエスト」(フランス料理なのに演歌を頼むようなお手つきをする方は案外いらっしゃいます)をくださる方々であったばかりか、お連れ様を誘って踊り出す方までいらっしゃいました。こういう瞬間こそ「ああ、私の奏でた音楽を通じて誰かが幸せを感じて下さってるのか」と、涙が出るほど私まで幸せな気持ちで満たされます。
こういう時にはお金なんかを超越して充実した、本当に生きていて良かった気持ちになります。
…これこそ私の答えです。
写真は今夜のアコーディオン。白いボディー、赤い蛇腹に青いリボンのトリコロールでシャンソンやミュゼットを沢山歌ってくれました。
♪♪♪フランス式ボタンアコーディオン♪♪♪
安西創(あんざいはぢめ)お電話一本全国どこでも参上!
お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)
ブログ更新中。読後はクリックをお願いします→http://laccordeon.blog89.fc2.com/
盆の入り

今日、東京では盆のお迎え日ですね。極楽から、この茹だるような暑さの人間まで、わざわざお戻りになる故人・御先祖を偲び、心を込めてお持て成しするお宅も多い事でしょう。余所ながら、良いご供養が出来ますように。
さて、明日お盆の中日、14日はフランスの革命記念日です。夜は都内某フランス料理店で演奏します。寡聞にして存じ上げなかったのですが、オーナーシェフは大変有名な方だそう。けれども大変気さくで「オレの飯食ってきなよ」と言った雰囲気ですが、人に聞いたところ「え!○○シェフの料理なんてなかなか食べられないですよ!!」と驚いてました。
…知らなかった方が良かったかも(笑)
フランス革命の次は17日、紀尾井の大ホールでチャリティーに出演します。
なんとかやっとります。
♪♪♪フランス式ボタンアコーディオン♪♪♪
安西創(あんざいはぢめ)お電話一本全国どこでも参上!
お問い合わせ電話・FAX東京03-3305-7239(留守電対応)
ブログ更新中→http://laccordeon.blog89.fc2.com/
わかば

連日の蒸し暑さでちょっと夏バテ気味。あんまり良く眠れないし、なんとなく頭もボーっとしています。目の前で起きている事が夢のような、ほんとのような。車の運転なんかしたら確実にヤバいはず。
けれども反対に、ベランダの観葉植物の中には、この季節を待っていたとばかりにぐんぐんと元気に芽を出したり、花を開かせるものもいて、朝夕1人眺めては嬉しくなります。明度の高い緑色はなんかホッとします。素敵な日曜日を。
「ゆめとうつつ」
金子みすゞ
ゆめがほんとでほんとがゆめなら、よかろな。
ゆめじゃなんにも決まってないから、よかろな。
ひるまの次は、夜だってことも、わたしが王女でないってことも、お月さんは手ではとれないってことも、ゆりのなかへははいれないってことも、時計のはりは右へゆくってことも、死んだ人たちゃいないってことも。
ほんとになんにも決まってないから、よかろな。
ときどきほんとをゆめにみたなら、よかろな。